内見して、「ここにします」と言った瞬間。
多くの方が「これで決まった」と思うのですが、まだ決まっていません。このあとに申込み、審査、契約が残っています。
「申込み」は予約、「契約」は約束
まず、この2つは別モノです。
- 申込み:「この部屋を借りたいです」という意思表示。入居申込書を出します
- 契約:重要事項の説明を受けて、契約書に署名・押印すること
申込みをすると、その部屋はいったん「申込みあり」の状態になり、審査が始まります。審査に通って、契約の手続きまで済んで、はじめて「決まった」と言えます。
申込みから入居までの流れ
ざっくり、こんな順番です。
- 入居申込書を出す
- 入居審査(保証会社と、大家さん・管理会社)
- 審査結果の連絡
- 重要事項説明を受ける
- 契約書に署名・押印、初期費用の支払い
- 鍵を受け取って入居
かかる日数は物件や時期によって変わります。引っ越し日が決まっている方は、申込みの時点で「いつまでに契約できそうか」を聞いておくと安心です。
入居審査で見られること
「審査」と聞くと身構えてしまいますが、見られているのは突き詰めると2つです。
家賃を払い続けられそうか
勤め先、勤続年数、収入と家賃のバランスなどです。
よく「家賃は収入の何割まで」と言われますが、基準は保証会社や物件によって違います。ここで一律の数字を言い切ることはできません。気になる方は、申込みの前に遠慮なく聞いてください。
トラブルなく住んでもらえそうか
こちらは書類よりも、やり取りの印象が効きます。
連絡がつく、書類の記入がていねい、聞かれたことに正直に答える。当たり前のことですが、大家さんにとっては大事な判断材料です。
用意しておくと早いもの
物件によって違いますが、求められることが多いのはこのあたりです。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 収入がわかるもの(源泉徴収票など)
- 勤め先の情報(会社名・所在地・電話番号)
- 緊急連絡先になってくれる方の氏名・連絡先
転職したばかりの方、これから就職する方、フリーランスの方は、求められる書類が変わることがあります。早めに伝えてもらえれば、何を用意すればいいか先にお調べできます。
申込書は、正直に書くのがいちばん早い
少しでも良く見せたくなる気持ちは、わかります。
でも、事実と違うことを書くと、あとで確認が入ったときに話がこじれます。審査に落ちるだけでなく、ほかの部屋の申込みにも響きかねません。
不安な点があるなら、隠すより先に言ってください。「こういう事情なんですが」と相談してもらえれば、通りやすい物件や、伝え方を一緒に考えられます。ここは不動産屋をうまく使ってほしいところです。
申込んだあと、やめることはできる?
一般的には、契約が成立する前であれば、申込みは取りやめられます。申込金などを預けている場合の扱いも含めて、申込む前に確認しておきましょう。
ただ、申込みが入ると、大家さんはほかの方の募集を止めて待ってくれています。「とりあえず押さえておく」を何件も重ねるのは、おすすめしません。
迷いがあるなら、申込む前に「何が引っかかっているか」を一度言葉にしてみてください。たいていは、そこで答えが出ます。
契約の前に、もう一度だけ読む
重要事項説明では、契約期間、更新、解約の予告期間、禁止事項、退去時の費用などが説明されます。
量が多くて聞き流したくなりますが、あとで「聞いてないよ」となりやすいのは、だいたいここに書いてあります。分からない言葉は、その場で止めて聞いて大丈夫です。止められて困る不動産屋はいません。
「ここにします」は折り返し地点
申込み→審査→重要事項説明→契約。この順番を知っているだけで、引っ越しの日程はだいぶ組みやすくなります。
審査が不安、書類が揃うか心配、という段階の相談も受けています。


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