南千住で地図アプリを開くと、駅の東側に線路が何本も分かれて広がる、大きな空白のような場所があります。JR貨物の隅田川駅です。
人は乗れない駅ですが、住所は荒川区南千住四丁目。南千住で部屋を探すなら、一度は地図で場所を確かめておきたい駅です。
石炭を受け入れるための駅だった
隅田川駅の開業は1896年(明治29年)12月25日。日本鉄道の貨物駅として、南千住駅と同じ年に生まれました。
目的は、常磐炭田から運ばれてくる石炭の受け入れです。石炭のほかに木材や砂利も扱い、ここで隅田川の舟に積み替えて東京の市街地へ運んでいました。構内には隅田川から水路が引き込まれていて、中央付近には舟に荷を積み下ろしする場所があったそうです。
鉄道と川がつながる場所。南千住の東側が、明治のころから物を運ぶ町だったことがよく分かります。
戦後になると、こうした荷物の扱いや水運との連絡が減っていきます。水路の積み下ろし場は埋め立てられ、構内はコンテナを扱えるように改良されました。
いまは北と東へ向かう貨物の起点
いまの隅田川駅は、東北本線や上越線などの北・東方面へ向かう貨物列車が発着する駅です。品川区の東京貨物ターミナル駅と並んで、東京の二大貨物駅とされています。
貨物列車は旅客列車と違って、夜の時間帯にも走ります。貨物駅や貨物列車が通る線路の近くで部屋を見るときは、昼の内見に加えて、夜にも一度その場所に立ってみてください。窓を閉めたときにどう聞こえるかは、部屋ごとに違います。
南千住の家賃相場(2026年10月確認・SUUMO)
- 1K:7.6〜9.8万円
- 1DK〜1LDK:7.7〜15.2万円
- 2DK〜2LDK:〜16.2万円
- 3DK〜3LDK:10.4〜24.1万円
下限は「アパート・築15〜20年・駅徒歩5〜10分」、上限は「マンション・新築・駅徒歩5分以内」の相場です。2DK〜2LDKは下限の相場が出ていませんでした。
となりの北千住の1Kは7.3〜9.6万円で、南千住は下限・上限とも2〜3千円ほど上にあります。乗り換えの多い北千住のほうが高いと思っていた人には、意外な並びです。
駅のまわりの数字
地図データ(OpenStreetMap、2026年10月時点)で駅から800m以内を数えると、スーパーが10件、コンビニが24件、飲食店が80件、居酒屋・バーが42件でした。1km以内には公園が28件、病院・診療所が28件あります。地図に載っていない店もあるので、件数は目安です。
荒川区全体の統計(e-Stat掲載、2025年)では、一人暮らし世帯の割合は54.0%でした。
部屋の地図に、貨物駅も入れておく
南千住は、宿場町の名残がある西側と、再開発された東側に分かれる駅です。その東側のさらに奥に、130年近く物を運び続けてきた貨物駅があります。物件の場所を地図に落としたら、貨物駅と線路までの距離もあわせて見ておく。それだけで、内見の日にどこを確かめればいいかがはっきりします。
参考
- 隅田川駅 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/隅田川駅
- 南千住駅 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/南千住駅
- SUUMO 家賃相場(南千住駅) https://suumo.jp/chintai/soba/tokyo/ek_37600/
- SUUMO 家賃相場(北千住駅) https://suumo.jp/chintai/soba/tokyo/ek_11310/


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